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御   殿

 育徳泉から先の森を抜けると、池のほとりの芝生の広場に出ます。右手に池、左手に御殿(うどぅん)があります。御殿は赤瓦屋根の民家風ですが、当時は上流階級のみが許された格調高い造りだったそうです。

 縁側の前には靴脱ぎの石が置かれています。室内に入ると廊下は板張り、部屋は畳敷きで昔の民家とよく似た造りです。ただ部屋数は15室と多く、さすがに王家の別荘という感じです。おもしろいのは縁側の軒下の柱は原木のままの丸柱で、室内は製材された角柱です。

 室内は全てつながっているので一つの大きな建物に見えますが、外から見るといくつもの屋根が連なっています。森を背景に水に映る姿が青空に映えてとてもきれいです。

 池の反対側から見た御殿です。今も残る沖縄民家のたたずまいです。昔の上流階級のお屋敷がその後庶民の家屋で模倣された歴史は、玉陵をルーツとする現代の唐風墓と同じ経緯なのかもしれません。