陸軍壕跡
園比屋武御嶽石門を過ぎて歩道を少し行くと、左手に首里の森に下りてゆく階段があります。階段を下りてなだらかな坂道を降りてゆくと、左手の鬱蒼とした樹木に隠されるように壕の入口があります。入口は鉄格子でふさがれていますが、訪れる人がいるのか献花の跡がありました。
第二次大戦で日本陸軍は首里城の地下に司令部壕を設けました。米軍は地下の司令部を爆撃の目標としたため、首里城をはじめとする貴重な文化遺産は全て瓦礫と化してしまいました。首里城や園比屋武御嶽石門は世界遺産に指定され、今は華やかに再現されて多くの観光客が訪れています。しかし、その傍らに今も戦争の爪跡は残っています。