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観耕台

 船揚場からはしばらく森の中を小道が続きます。森を抜けた所に多角形の建物があります。ここは展望台になっていて、意外にこの場所の標高が高いことに気付きます。

 眼下には上間交差点が見えます。ここは那覇市の南東の角にあたりますから左に南風原町、右に豊見城市を見渡すことができます。

 展望台の傍らに石碑があります。説明看板に以下の説明が記されています。
『 観耕台碑(かんこうだいひ)
 「観耕台碑」は1838(道光18)年に尚育王の冊封正使林鴻年が題したもので、手入れの行き届いた田畑を見て、王が心から人々を励ましているとたたえたのです。もとの碑は、戦災を受けて破損したため、1980(昭和55)年に拓本をもとにして復元したものです。』

 観耕台の先に進むと、道は森を抜けて広い農園のようなところに続いています。平坦な土地にバナナや花木などの樹木が多く植えられていて、池の周りの庭園とは趣の異なる風景があります。