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世界遺産玉陵 > 東の御番所

東の御番所

 前門を通り過ぎて真直ぐ進むと突き当たりに赤瓦の建物があります。小さな石碑に以下の説明が記されています。
『 東の御番所(あがりのうばんじゅ)
 東の御番所は、法事の折には国王の控所として使用されました。ところが、太平洋戦争直前には、2間(約360cm)四方ほどの大きさしかなく、国王の葬儀に使用する龕(がん)(遺骸などを運ぶ御輿のようなもの)や、その他の道具類を保管する倉庫として使用されていたようです。
 2000(平成12)年に発掘調査を行ったところ、東西約18m、南北約12mにわたり、柱を支えた礎石や建物の周囲に巡らされた石敷、便所跡などの遺構が発見されました。さらに、瓦や釘、中国製の青磁や染付、壺屋焼の陶器などの破片も出土しました。
 驚いたことに、西の御番所の部屋割を描いた図を反転させると、ほぼ柱の位置が一致することがわかりました。そこで、遺構や写真などを元に分析し、東の御番所を復元しました。復元にあたっては、砂などで遺構を保護し、もとの面より約45cm上げて整備を行っています。』

 東の御番所の周囲は広い庭のようになっていて、大きな樹木がたくさん植えられています。