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龍潭池、弁財天堂

 円鑑池の隣に、橋で隔てられたもう一つの池、龍潭池があります。
 こちらの池は円鑑池より遥かに大きく、細長い形をしています。龍潭池の歴史は大変古く、琉球を統一した国王が1427年に創らせた人口の池です。周囲には花木や果樹を植え、当時から現在の公園のような目的で整備されたそうです。しかも、首里城下にありながら一般人に開放したとのことですから随分立派な国王だったようです。

 円鑑池に浮かぶ小島にあるのが弁財天堂で、中国様式のアーチ橋が天女橋です。ここにも教育委員会の石碑があり以下の説明が記されています。
『 15世紀末に朝鮮王から贈られたお経「方冊蔵経(高麗版大蔵経)」を納めるため1502年円鑑池の中にお堂が設けられました。そこへ至る橋が天女橋で当初は観蓮橋と呼ばれました。
 1609年薩摩の琉球入りでお堂は破壊され方冊蔵経は失われました。1621年に至って新たにお堂を建て弁財天像をまつり、以降弁財天堂と呼ばれ橋も天女橋と呼ばれるようになりました。
 天女橋は中国南部にある橋に似た琉球石灰岩を用いたアーチ橋で全長9.75m、幅2.42m、欄干は細粒砂岩でつくられています。
 1945年沖縄戦で弁財天堂は破壊され天女橋も大破、1968年弁財天堂は復元され翌年天女橋も修復されました。』